CONSTRUCTION CASES
構築事例
─ 建設業 ─
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クラウドソリューション導入事例 寄神建設株式会社
クラウド管理による無線ネットワークを構築
ネットワークの見える化ツールの導入で社内のネットワークを掌握
ランサムウェア対策もクラウド管理の MR-EP で対策
導入背景
寄神建設株式会社(以下「寄神建設」といいます。)は2016年6月にコムリンクスとネットワークに関する運用保守契約を締結しました。その後、コムリンクスは寄神建設の各拠点のネットワークの見直しや無線の導入など実施し、寄神建設全体のネットワーク運用保守を行っています。
寄神建設はコムリンクスが提案する無線のクラウドサービスであるWi-WiサービスとフルクラウドのエンドポイントセキュリティMR-EPを導入しました。
情報システムを管理する電算課は寄神建設だけでなくグループ会社のIT部門の役割も担っており、少人数で管理すること限界を感じていました。同部門ではこれまでのようなオンプレミスからサービスへ移行の検討を進めていました。
採用の経緯
コムリンクスが提案するクラウドサービスは初期投資を抑えるというコストだけでなく、利便性・安全性・保守性も考慮した提案でした。
情報システム部門ではWindows7のサポート終了に伴い、Windows10への移行を進めており、端末にインストールするアンチウィルスのソフトのウェアの見直しを行いました。同時にランサムウェア対策の検討を進めていました。
コムリンクスが提案したMR-EPはアンチウィルスだけでなく、ランサムウェア対策としても有効で、第三者機関の評価も高く、ライセンス更新に掛かるコストも削減できるため採用を決めました。また無線の検討についても無線アクセスポイントはフルノシステムズのACERAで、親会社が古野電気株式会社で船舶の業界では知名度のあるメーカーのため安心でき、コムリンクスも多くの構築実績をもっており、ACERAを集中管理するクラウドサービスも提供しているということもあり、採用を決めました。
フルクラウド型エンドポイントセキュリティ MR-EP
MR-EPはWebroot Secure Anywhere Endpoint Protectionをベースとしたセキュリティサービスです。 クラウド型のセキュリティにより、つねに最新の状態で既知と未知のマルウェアからエンドポイントを保護し、超高速で手軽な配備、低いPC負荷、高速スキャンにより従来のセキュリティソフトと比較して、大幅な生産性の向上を提供します。定義ファイルの管理更新作業も不要なので管理者の手間を削減できます。未知のウィルスは端末に隔離し、クラウドで解析を行い、判定結果をMR-EPの全ユーザーで共有します。隔離された未知のウィルスがランサムウェアのようにファイルの暗号化を行った場合でも、もとの状態に戻すことができるロールバック機能があり、対策することが可能です。
拠点の無線アクセスポイントもWi-Wi サービスで集中管理
セキュリティも考慮した無線環境を構築
2019年8月、電算課は神戸本社、関西支店、東京支店に無線環境の構築を実施した。既に一部の拠点では無線アクセスポイントを導入していましたが、メーカーが統一されておらず、集中管理ができないこともあり、既設の無線アクセスポイントをすべて撤去し、新しくフルノシステムズのACERA1010を導入しました。
コムリンクスのクラウドサービスであるWi-Wiサービスを利用したことで無線アクセスポイントの集中管理だけでなく、MACアドレスフィルタリングを使用し不正端末の接続を排除することでセキュリティを高めることができました。 これまで無線アクセスポイントごとに設定が必要でしたがWi-Wiサービスに登録することで全ての無線アクセスポイントに情報が反映させることができるため、設定にかかる工数も削減できました。今後もWindows7のパソコンのリプレースを予定されており、Wi-Wiサービスの利用を予定しています。
ネットワーク見える化ツールの導入
2018年5月、拠点ルーターのリプレース時にコムリンクスが提案したネットワーク監視ツールのInterMapperの導入も同時に行いました。これまで同社ではネットワーク監視ツールの導入は行っておらず、障害箇所の特定は容易ではございませんでした。
InterMapperは機器の死活監視だけでなく、通信パケットの流れを動きで確認することができ、視覚的に非常に優れているツールです。障害が発生した場合でも、機器が赤く表示されたり、断線時は線上に×と表示されるなど、瞬時に障害箇所の特定が可能になりました。
現在、50デバイスまでの監視ができるライセンスを利用しており、本社及び拠点のルーターを中心に監視を行っています。InterMapperは寄神建設の仮想サーバー上にインストールされており、拠点を含めたネットワークの監視を行っております。
InterMapper で表示されたネットワークトポロジー
- 2019 年 12 月現在の状態になります。
- 拠点側で × で表示されているの予備機のコールスタンバイ状態を示しています。
ネットワーク見える化ツールの導入
寄神建設はコムリンクスと拠点を含めたネットワーク全体での運用保守契約を締結しています。 コムリンクスには障害時の復旧 ・ サポートを主業務とするサポートチームがあり、 コムリンクスの事務所から SSL-VPN を通じて InterMapper にアクセスし、 ネットワークの状態確認することができています。 また無線においてもクラウドサービスにアクセスして確認することができます。
運用保守契約は駆け付けサービスも含んでおり、 遠隔で切り分けができない障害箇所の特定や復旧支援を平日だけでなく土曜日の日中の対応も含んでいます。 駆け付けサービスにおいても寄神建設のニーズに柔軟に対応したため、 電算課では安心して保守を任せることができ、 情報インフラの運用に専念することができています。
お客様の声
○導入後の状況
MR-EPを各PCにインストールしていますが、特に問題なく運用できていると思います。ソフトウェア自体が軽く、展開作業は容易でした。インストール後も定期的なウィルススキャンに負荷を感じることもないため、非常に満足しています。無線については、今期は3拠点に導入したが、安定稼働できています。基幹系の端末では有線を使用するなど、部署や利用目的によって使い分けをしています。拠点の無線アクセスポイントがクラウドで管理できるため、これまでのような現地にいかないとわからないというような場面でも遠隔で確認でき、早期回復が見込めるため、時間的なロスを解消できるのが大きいと思っています。
本社 1F 受付に設置されたACERA10
1F の受付 ・ 打ち合わせスペースでも無線環境を構築しています。
○今後の課題について
現在、Windows7から10への移行を進めており、PCを117台程のリプレースを予定していて、そのPCにもMR-EPの導入を予定しています。来年度には設置していない支店への無線の導入も検討しています。それと近年、大きな災害が全国各地で起こっているので、BCP対策の検討を進めています。各拠点は本社経由でインターネットに出ていますが、直接インターネットに出るようなことも検討しています。コムリンクスにも提案を依頼したいと思っています。
○コムリンクスの印象について
コムリンクスとのお付き合いはまだ3年程です。取引に至った経緯は既存業者の関西支店の閉鎖がきっかけでした。その業者からコムリンクスを紹介されたのですが、こちらの要望にも柔軟に対応してもらえそうで、非常に良い印象をもちました。パートナーからも信頼を得ている会社でしたので任せることにしました。
取引開始後も営業、SEともによく顔出してもらっており、いろいろ融通を利いてもらっています。当社の情報インフラ部分はコムリンクスに見てもらっていますので、今後のネットワークの見直しや、トラブルの時にも頼りにしています。この先も末永くお付き合いをしていきたいと思っています。
総務部電算課次長 清水 義之 様
※取材は2019年12月16日時点のものです。
企業概要
寄神建設株式会社
設 立:1950年 8月
資本金:2億40万円
所在地:兵庫県神戸市兵庫区七宮町2丁目1番1号
ホームページ:https://www.yorigami.co.jp/
寄神建設は土木・建築工事を主とした総合建設業で、中でも海洋土木工事を得意とする会社です。「日本の海を開くパイオニア」「街づくりのプロフェッショナル」として、世界に誇る技術を通じて人々の豊かな暮らしの基盤を築いています。海洋土木工事に欠かせない特殊作業船を多数保有しており、その特殊技術は災害時の早期復興などにも貢献しています。高い技術力を背景に、得意分野である海洋土木工事を強化するとともに、電力事業や環境事業など、新たなる市場の開拓にもチャレンジしています。