SOLUTIONS
ソリューション
─ 自律走行搬送ロボット向け無線構築 ─
自動搬送、自律走行搬送ロボット向け無線構築
人手不足対策や生産性の向上が急務とされている物流倉庫や製造現場にて、AGV・AGF・AMRと呼ばれる自動搬送、自律走行搬送ロボットの導入が進んでいます。これらの搬送ロボットには安定した無線の環境が必要です。無線ネットワークを安易に考えてしまうと、ロボットが動かなくなり、結果的に出荷に影響が出てしまうことも想像できます。
コムリンクスはこれら自動搬送ロボット向けの無線構築を得意としており、多種多様なメーカー とも検証を行い、無線アクセスポイントの選定から、構築、工事、アフターフォローまで対応いたしております。

AGV・AMRの違い
倉庫内で無人で搬送を行うロボットや機械には、AMR以外にも従来から活用されてきたAGV(無人搬送車:automatic guided vehicle)があります。両者は類似点もあることから混同されがちですが、「走行ルート」「障害物対応」「人との協働可否」における明確な差分があります。
AMR(自律走行搬送ロボット) | AGV(無人搬送車) | |
---|---|---|
走行ルート・移動範囲 | 自動算出によるルート・自律走行 | 固定されたルート・誘導走行 |
障害物対応 | 回避・再ルーティング | 停止 |
人との協働 | 可 | 不可 |
AMR導入のメリット
- 人と協働しやすい
- 作業環境の変化に柔軟に対応しやすい
- 作業者の移動距離を抑えられる
- ヒューマンエラーを削減できる
- 作業の効率化による生産性の向上を図れる
AMR導入のデメリット
- 多額のコストがかかる
- ロボットが通行するスペースの確保が必要
- 運用方法を策定する必要がある
自律走行搬送ロボットにおける無線電波調査
無線アクセスポイントを多台数設置する環境や無線を利用する機器が移動して利用する場合、無線電波調査をご検討ください。
自宅で利用している無線と同じように考えてしまうとトラブルになることがございます。自宅で利用する場合の多くは無線アクセスポイントは1台だけで、接続する端末もスマートフォンが中心になり、電波が弱くても、また届かない場所でも、携帯回線を利用できるため、大きな支障はありません。

無線を利用する機器がAGV・AGF・AMR等の搬送ロボットの場合、無線が十分に届いていないと、機器は停止する場合があります。
そのため、余裕を持った配置や保守などのメンテナンスも考慮して、設置位置の設計を行う必要がございます。
複数台無線アクセスポイントを設置している環境では、近くて電波の強いアクセスポイントにつなげる方がより安定します。しかしながら、移動したにも関わらず「遠いアクセスポイントを掴んだまま、電波が弱く、通信が遅くなる。」といったローミングの問題がトラブルの要因として、多く挙げられています。
コムリンクスのサービス
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事前サーベイ
物流倉庫内に無線アクセスポイントを仮設し、電波の到達エリアをヒートマップでご提出するサービスです。最適な位置と台数及びチャネル設計資料をご案内します。
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概算見積作成
正式な見積には現地調査が必要になりますが、図面を提供頂ければ概算での御見積は可能です。無線ネットワークにかかる費用感を確認することが可能です。自動搬送ロボット取扱い業者様に大変好評いただいております。
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無線構築
無線アクセスポイントの調達から設計、設定、取付、配線工事まで自社で行っております。ネットワークインフラは全てお任せ頂けます。
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事後サーベイ
設置済みの無線アクセスポイントの電波が、どこまで届いているのか、ヒートマップでご提供するサービスです。
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トラブルシューティング
ネットワークが不安定になる原因の追究と改善案をご案内します。無線が安定しない、どこが問題かわからない場合などに有効です。一定期間センサーを設置し、問題箇所の特定を行います。
無線環境の仕様化
コムリンクスでは各メーカーとの検証を行い、最適な無線の設置位置からログの管理、セキュリティまでご提案し、導入後のアフターフォローまで対応しています。
推奨する主な無線アクセスポイント

ACERA1310/ACERA1320
- 高温低温・温度変化に強い(-10℃から+55℃対応)
- Wi-Fi6対応モデル
- 製品保証5年
- Wi-Wiサービスで集中管理

AP-504(外部アンテナモデル)
AP-505(内蔵アンテナモデル)
- Wi-Fi6対応モデル
- MU-MIMO 2x2
- コントローラーレスの集中管理
- ArubaCentralでクラウド管理
- オプション 漏洩ケーブルで電波を延長

AWK-3252A-UN
- 産業用無線アクセスポイント
(-25℃~60℃対応) - Wi-Fi5対応モデル
- MIMO 2x2
- 産業用規格、認証に準拠
無線アダプタ
MOXA AWK-1151Cは、無線AP間のローミング切り替え時間が150ms未満となるTurbo Roaming機能を備えており、ローミングが重要視されるAGV,AMR用の無線アダプタとして最適です。

- モビリティ志向の設計
- 過酷な環境でもスムーズな無線通信を実現する耐環境性に優れる(-40~75℃)
- DC電源直結でAGV,AMR内への組み込み可能
検証について
AGV、AMRの動作検証では、メーカーのラボに推奨する無線アクセスポイントの実機をお持ちして検証を行っています。また当社CCBにて推奨する無線アクセスポイント及び無線アダプタを展示しており、デモの準備を進めております。
コムリンクスは物流のネットワーク構築に強い会社として、プロジェクト化し営業を推進しております。是非ご相談ください。