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病院

長門記念病院

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長門記念病院は、大分県で地域医療を支える医療機関として、患者に寄り添った医療と安定した診療体制の構築に取り組んでいます。

診療を止めないことを前提に、医療IT基盤の整備・改善を進め、安心して利用できる医療環境づくりを行っています。

自院にてネットワークの構築・運用をしてきた中で見えてきた課題、そしてコムリンクスと共に病院を止めることなく、持続可能で安定したネットワーク基盤に更新した際のお話を、長門記念病院システム開発室室長の奈須浩一氏とSE渡辺侑貴氏にうかがいました。

院内ネットワークの複雑化と安定運用への課題

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本院では、院内ネットワークを長年にわたり自院メンバー中心で構築・運用してきた。これまで大きな問題なく稼働してきた一方で、病棟の増設や無線LAN利用の拡大、医療系・介護系システムの混在などにより、ネットワーク構成は年々複雑化していた。

特に無線環境については、過去の増設を重ねる中でアクセスポイントが混在し、配置や電波設計が属人的になっていた。加えて、患者向けゲストWi-Fiの導入などにより、院内無線全体の整理と安定性向上が求められていた。

一方で病院業務は24時間止めることができず、ネットワーク更新にあたっても「業務停止を発生させないこと」が絶対条件であった。

課題
  • 無線LANの設計・設定が属人化し、品質にばらつきがあった
  • 建物構造(厚い壁・距離)により電波状況が不安定なエリアが存在
  • ゲストWi-Fiなど複数用途の無線が混在し、干渉リスクを抱えていた
  • ネットワーク更新を行いたくても、業務停止が許されない
  • 将来の引き継ぎを見据えた「分かる・残せる」運用が求められていた

止められない病院ネットワークを、業務停止ゼロ前提で更新

こうした課題に対し、まず院内無線環境の実態を把握するため、電波調査(無線サーベイ)を実施した。これにより、これまで経験や勘に頼っていたアクセスポイント配置や電波状況を可視化し、改善すべきポイントを明確にした。

調査結果をもとに、建物構造や既存機器構成、患者向けゲストWi-Fiとの共存を考慮した無線設計を再構築。アクセスポイントの配置やチャンネル設計を見直し、院内業務用ネットワークの安定性を優先した環境整備を進めた。

更新作業にあたっては、業務停止を発生させないことを最優先に、切替手順と段取りを事前に整理。旧環境を並行稼働させながら段階的に移行する方式を採用し、診療・院内業務に影響を与えない形で更新を実施した。感染症流行による立ち入り制限がある状況下でも、事前準備と調整により計画通り対応することができた。

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安定性とセキュリティを備えた院内ネットワークの実現

更新後、院内無線ネットワークは概ね安定して稼働しており、日常業務における支障は発生していない。特定エリアでの瞬断など、運用を続ける中で見えてきた課題についても、無線設計だけでなく端末側設定や周辺環境を含めて切り分けを行い、継続的な改善に取り組んでいる。

また、医療系システムとインターネット利用系システムを分離する方針を明確にし、物理配線やネットワーク設計の見直しを進めることで、セキュリティと利便性の両立を図っている。


今後は、ネットワーク機器の更新タイミングを見据えた計画的なリプレイスや、構成の可視化による引き継ぎ性向上が課題となる。特定の担当者に依存しない運用体制を整えることで、将来にわたって安定した病院運営を支えるネットワーク基盤を目指していく。

本取り組みは、「止められない病院ネットワークを、止めずに見直す」ための一つのモデルケースとして、今後のIT基盤整備に活かされていく予定である。

Webサイト:長門記念病院

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